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Fリーグ2014/2015第25節横浜セントラル……浦安が残り7秒弾で劇的勝利

2014.12.12

横浜セントラル開催が開幕。初日から劇的な幕切れとなる好試合が繰り広げられた [写真]=本田好伸

 12日、Fリーグ2014/2015 powered by inゼリーの横浜セントラル開催が開幕。会場の横浜国際プール(神奈川県)に12チームが集結し、12日から14日の3日間に渡って第25節、第26節の全12試合を消化する。初日は2試合が行われ、いずれも終盤にスコアが動く劇的な展開の好ゲームとなった。

 アグレミーナ浜松バルドラール浦安の一戦は、首位の名古屋を勝ち点4差で追う浦安が、リーグ最下位に沈む浜松を押し込んでいく展開。すると開始4分、ゴール前で相手の横パスをカットした高橋健介がGKとの一対一を冷静に決めて、浦安が先制に成功する。その後も浦安がリズム良く攻撃してチャンスを作り出すが、なかなかゴールが生まれないまま試合は後半へと突入した。

 迎えた24分、スコアを動かしたのは浜松だった。左コーナーキックからの浮き球をファーの田中充彦が中央へと落とすと、松本行令がエリア外からボレーシュート。鋭い弾道のボールはそのままネットに突き刺さった。これで浜松が勢いに乗りかけるが、浦安は落ち着いていた。26分に三木一将が勝ち越しゴールを決めると、30分には星翔太がPKを確実に決めて一気に2点差とする。

 浦安が試合を有利に進めていただけに、勝負は決したかに思われたが、スコアはここからまだ動く。浜松は35分、GKをフィールドプレーヤーの曽根田盛将と交代してのパワープレーで反撃を開始すると、その曽根田のシュートがオウンゴールを誘って1点を返すことに成功。さらに38分には味方のシュート性のパスを曽根田がゴール前で体で押し込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 浦安は直後にタイムアウトを取ると、勝ち越しを狙って完山徹一をGKにしてのパワープレーを開始。ただゴールはなかなか生まれず、ドロー決着かと思われた残り7秒、前線の星翔太が中央へと落とすと、GKが弾いたボールを高橋が詰めて、これが決勝点。終了間際の劇的なゴールで、浦安が辛うじて勝利をつかみ取った。首位争いに残るためにも勝ち点3がどうしてもほしかった浦安は試合後、「再三のチャンスで1-3から4点目を取れていれば試合を終わらせられたが、決められなかったことで同点にされてしまった。でも最後は、日頃の行いの良さのおかげか、ゴールが転がり込んできてくれた。とにかく勝てて良かった」(米川正夫監督)と、安堵の表情を浮かべていた。

 この日の2試合目、デウソン神戸湘南ベルマーレの戦いは、2分にカウンターから岡野健のゴールで湘南が先制。その後は湘南が自陣に引いたディフェンスを徹底し、神戸が押し込んでいく展開が続くが、終盤までスコアが動かない。しかし35分、神戸は渡井博之をGKにしてのパワープレーを開始すると、すぐさま鈴村拓也がゴール、その47秒後には渡井が決めて、わずか1分弱で神戸が逆転に成功した。

 見事に策がはまった神戸だが、試合はまだ終わっていなかった。残り37秒、縦パスを受けたボラが反転しながらのシュートをゴール右隅に流し込んで湘南が土壇場で同点。試合はそのまま引き分けで決着した。湘南の横澤直樹監督が試合後、「同点に追い付く力、精神的な部分で選手の成長が見られたことは大きな収穫だった」と振り返ったように、湘南にとっては貴重な勝ち点、神戸にとっては手痛いドローとなった。

 横浜セントラル開催は13日も同会場で5試合が行われ、この日に登場した浦安と神戸は連戦同士の対決。その他にも、首位を走る名古屋と、今シーズンその名古屋から勝利を挙げている町田が激突するなど、注目のカードが組まれている。

Fリーグ2014/2015 powered by inゼリー 第25節
開催日:2014年12月12日
会場:横浜国際プール/神奈川県

[試合結果]
16:30 アグレミーナ浜松 3-4 バルドラール浦安
18:30 デウソン神戸 2-2 湘南ベルマーレ

写真・文◆本田好伸

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